コロナ後を見据え蒲郡・平野屋がサウナ開設

　蒲郡市三谷町の旅館「平野屋」は、「アフターコロナ」を見据えた取り組みとして４月、本格的なサウナを開設した。
　平野寛幸社長は新型コロナウイルス禍以降、働き方改革として、食事券など各種クーポンをＱＲコードにするなどデジタル化を進め、従業員の作業負担軽減に努めてきた。さらにコロナ禍を機に、団体旅行から個人旅行へ流れが変わっていると分析。旅館の役割や良さ、ホテルとの違いを改めて考えていた。
　そして、旅館は大浴場など人と人が触れ合う空間を兼ね備えている場所だと気付いた。知らない者同士が気軽になじめる空間を提供しようと、心と体がリラックスできるサウナに注目した。
　内装デザインにこだわった、共用とプライベート用の計４室を設置した。共用は白と黒を基調にした１室ずつ。いずれも室内は「ロウリュ」ができる本格的なヒーターや水風呂を設置。サウナと水風呂の後に屋外で体を冷ます外気浴と、室内でも風に当たれる内気浴が可能。サウナは日帰りもあり、午前と午後で部屋を入れ替える。
　平野社長は「初めての人からサウナ好きの人までが楽しめる空間です」と話した。
　共用の１回の利用は２～３時間。日帰り料金は定価３０００円のところ、今月末までオープン記念価格として２０００円。午前５時半～同10時と午後２時～午後８時。休みは不定休。事前に予約が必要。
　詳細は平野屋ホームページ＝ＱＲコード＝から。
【林大二朗】