成章高でキャリア教育授業

　岐阜県飛騨市で計画が進められている「コーイノベーション大学」（略称ＣｏＩＵ、仮称）を設立する一般社団法人「ＣｏＩＵ設立基金」の井上博成代表が、県立成章高校で開かれたキャリア教育講演会で大学設立に至った思いをオンライン形式で語った。
　キャリア教育授業の一環で、地元の田原ロータリークラブが企画。ＣｏＩＵは北海道から九州まで全国にサテライトキャンパスを設置する予定で、田原市の「サンテパルクたはら」でも誘致計画が進んでいる。
　井上代表は岐阜県高山市出身。木質バイオマスなど自然エネルギーを研究している。東日本大震災を切っ掛けに地域の新しい価値を感じ、２０１５年に「飛騨高山小水力発電」の設立や「飛騨五木」の立ち上げに関わる。
　「高校時代、飛騨に大学があればいいなと思った」と人口流出など地域問題を考える中で生まれた動機を語った。設立のためにどうするべきかを模索する中で、地域を生かし、地域がつながる力や魅力を感じたという。
　大学設立を通した地域づくりを語り、「これから複雑化していく社会の中、地域との共創を意識し、いろいろなことに関心を持ってほしい」と結んだ。
【岸侑輝】