高校野球愛知大会 国府が常滑との乱打戦を制す

　「第１０５回全国高校野球選手権愛知大会」は17日、３回戦の残り16試合が行われた。東三河勢は７チームが登場、熱田球場であった国府対常滑は両チーム計33安打の乱打戦を国府が制した。21日に４回戦が始まる。
【取材班】

　福江は半田と対戦。初回、木村が右中間三塁打で出塁し、暴投でかえって先制。逆転され４点差を追う三回、１死満塁から内野ゴロ間に川崎がかえり１点。六回にも北河の二塁打など３連打が出たが点を奪えず、七回コールド負けした。
福江談話
加藤寛士監督
　地元の球場で試合ができて、最高だった。多くの人の応援でここまで来られた。
小久保椋真主将
　チームとしてやれることはやった。負けてしまったが、楽しい野球ができて良かった。

　中京大中京と対戦した豊橋中央は初回、先頭の白井が初球をたたいて内野安打で出塁。１死一、三塁となり砂田の左犠飛でかえって先制した。逆転されたが三回、近藤が左翼線二塁打で出塁し、連続犠打で生還した。しかし自力に勝る中京大中京に突き放され、八回コールド負け。
豊橋中央談話
萩本将光監督
　入りは良かったし、後半は押していた。点差以上に戦えていたので残念。
白井雅人主将
　打線がつながると点が取れたが、守備のミスが大きかった。流れが変わってしまった。

　小坂井は明和に２点をリードされ二回１死二、三塁、土師のスクイズで１点。四回は１死二、三塁から澤上の中犠飛で同点とした。再び２点を追う七回は先頭の大橋が右越え三塁打で出塁、遊ゴロの間にかえって１点差としたが、後が続かなかった。
小坂井談話
天野真一郎監督
　選手はやるべきことをやってくれた。相手の粘り強さが上回った。
鈴木大翼主将
　最終回には「ここで終わらない」とナインに声をかけたが悔しい。このチームで野球ができて楽しかった。

　渥美農は愛知と対戦し５点を追う八回、死球の広中を犠打で進めて２死二塁とし、吉田が左前打を放って１点を返したが、後続を断たれた。
　名古屋工に５点をリードされた時習館は五回、中村が左前打で出塁し失策の間に一挙三塁へ。失策でかえって１点。その後も再三、走者を出したが打線がつながらなかった。先発一ノ瀬は立ち上がりに苦しんだが、三回以降は１安打に抑えた。
　豊丘は春日井に２点を先制されて四回１死三塁、太田が右前打で１点。９点差の七回２死一、二塁で代打した江山の右前打で１点を追加。なお２死一、三塁としたが及ばずコールド負け。
　常滑と対戦した国府は初回、松山の中越え適時二塁打など打者一巡の猛攻で４点。二回は先頭の尾崎が初球を左越え本塁打にするなど３点。三回は先頭の八木の右翼線三塁打などから２点を挙げた。ところが前の試合で好投の栗下が三回に捕まり３点を献上。六回と八回に加点して、猛追する常滑を振り切った。

17日の結果

▽３回戦

○…豊橋市民…○
福江
１０１００００　｜２
３２００００４×｜９
半田
（七回コールド）
（福）木村－小久保（半）石原－中村

○…刈谷…○
豊橋中央
１０１０００００　｜２
２０４２０００１×｜９
中京大中京
（八回コールド）
（豊）足立、前島－藤森（中）中井、飯島、宮内、蟹江、祝－江崎
【本】大西（中）

明和
２０００２００００｜４
０１０１００１００｜３
小坂井
（明）池口－横山（小）田鍋、中嶋－中村

○…小牧…○
時習館
００００１００００｜１
１４００００００×｜５
名古屋工
（時）一ノ瀬－中村（名）椎野－吉見

○…熱田…○
国府
４３２００１０２０｜12
００３１０３１２０｜10
常滑
（国）栗下、中村真、中村烈－松山（常）相武、中村、斎藤、相武－高橋、鰐部
【本】尾崎（国）、

○…豊田…○
愛知
１０３００００１０｜５
０００００００１０｜１
渥美農
（愛）新美－漆谷（渥）西山、渡會、加藤－夏目
【本】松宮（愛）

○…春日井…○
豊丘
０００１００１｜２
００２３２３×｜10
春日井
（七回コールド）
（豊）太田、加藤、古関－土屋（春）伊藤、大嶽、高栁－河部