すぎうらさん、豊橋向山小に絵画寄贈

　豊橋市向山校区在住の画家すぎうらよしこさんが、市立向山小学校にアクリル画を寄贈した。
　名古屋造形芸術短期大学出身。自身の発表に加え後進の指導にも励む。数年前、豊橋市民病院で作品を展示した際、患者や家族、医師らから「癒された」「励まされた」との声があり「作品が人の心に寄り添えるなら」と中央図書館など公共施設への寄贈を続ける。
　本紙に載った図書館への寄贈の記事を読んだ同小同窓会の石河貫治会長との会話から「大規模改修を機に学校へ作品を」と話が進み寄贈が実現。11日の全校朝礼で寄贈式があり、すぎうらさん、石河会長から吉田明弘校長に絵が渡された。
　玄関に飾った作品は「ＰＥＡＣＥ～まあるい地球」（30号）。市こども未来館ここにこで３月に開かれた「名古屋造形同窓会三遠ＯＢ展　たまたま展」の出品作で「肌の色や言葉が違っても、互いに思いやりの気持ちを持てば戦争は起きないと思う。一つの地球で、みんな仲良く」という平和への思いを込めて描いたものだ。優しいフォルムと柔らかな色彩で、玄関を温かく彩った。
　「ここにこで見た作品を寄贈してくれるとは思わなかった。見ていて心が癒やされる」と石河会長。吉田校長は「児童だけでなく、職員からも好評。１枚の絵がこんなに雰囲気を良くしてくれるとは」と感謝する。
　すぎうらさんは「平和への思いと、子どもの夢をシャボン玉に託して描いた。児童にも思いやりや平和を願う気持ちを持ってもらえたら嬉しい」と期待する。
【田中博子】