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「現代の名工」に東海理化の桑原さん選出

現代の名工に選ばれた桑原さん=東海理化学園で
現代の名工に選ばれた桑原さん=東海理化学園で

 各産業分野で卓越した技能を持ち、その道の第一人者といわれる「現代の名工」に、東三河から東海理化の桑原孝弘さん(63)=豊川市赤坂町=が選ばれた。金属手仕上げ工としての選出で、13日に東京で表彰式がある。
 桑原さんは静岡県掛川市出身。高校を卒業後、入社した。技能指導員として手仕上げ、加工機指導の技能を磨いた。金型部門に長く在籍。社外の競技会では手仕上げの部で優勝した。全社プロジェクトなど技術開発にも貢献した。仕上げ、機械加工の技能と知識が高く、金型全般のプロフェッショナルとして評価された。
 車のハンドルやインパネなどを木目調に見せるために、フィルムを素材に張り付ける技術開発が一番の思い出。金型を使った加工だが、開発までに試行錯誤を重ねて2~3年かかったという。「フィルムの継ぎ目を見えないようにするのに苦労しました」と話す。トヨタ自動車の高級車などに使われている。
 現在は開発のサポートをしながら後進の育成に尽くしている。「技術開発は一人ではできない。人と人とのつながりが大切で、そこも含めて後輩たちに伝えています」と語る。
 今年度は全国で150人、県内では20人が選ばれた。
【竹下貴信】

 各産業分野で卓越した技能を持ち、その道の第一人者といわれる「現代の名工」に、東三河から東海理化の桑原孝弘さん(63)=豊川市赤坂町=が選ばれた。金属手仕上げ工としての選出で、13日に東京で表彰式がある。
 桑原さんは静岡県掛川市出身。高校を卒業後、入社した。技能指導員として手仕上げ、加工機指導の技能を磨いた。金型部門に長く在籍。社外の競技会では手仕上げの部で優勝した。全社プロジェクトなど技術開発にも貢献した。仕上げ、機械加工の技能と知識が高く、金型全般のプロフェッショナルとして評価された。
 車のハンドルやインパネなどを木目調に見せるために、フィルムを素材に張り付ける技術開発が一番の思い出。金型を使った加工だが、開発までに試行錯誤を重ねて2~3年かかったという。「フィルムの継ぎ目を見えないようにするのに苦労しました」と話す。トヨタ自動車の高級車などに使われている。
 現在は開発のサポートをしながら後進の育成に尽くしている。「技術開発は一人ではできない。人と人とのつながりが大切で、そこも含めて後輩たちに伝えています」と語る。
 今年度は全国で150人、県内では20人が選ばれた。
【竹下貴信】

現代の名工に選ばれた桑原さん=東海理化学園で
現代の名工に選ばれた桑原さん=東海理化学園で

カテゴリー:社会・経済

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