文字の大きさ

豊橋市消防本部が市議会でビジョン示す

消防団ビジョンで組織維持や防災力向上を図る
消防団ビジョンで組織維持や防災力向上を図る

 豊橋市消防本部は20日の市議会建設消防委員会で、地域防災力の中核を担う消防団の将来像を示した「豊橋市消防団ビジョン」の案を明らかにした。分団の条例定数削減や人材活用も視野に定年を5年延長するほか、女性分団を「広報・支援分団(仮称)」に改め、性別を限定しない活動を目指す。
 持続可能な組織構築と地域防災力のさらなる向上を目標に掲げた。加えて、組織再編▽消防団への加入促進▽消防団活動の適正化―の三つの取り組み方針を元に重点施策を盛り込んだ。
 組織再編の一つとして小学校区単位である分団の団員条例定数を現行17人から15人に減らす。本部は、平均出動人員や初期消火に必要なポンプ操法に要する編成人数5人を基本に、3交替での運用が可能な人数を算出した。
 分団・部の再編成では複数の部を置く17分団のうち9分団が欠員の状況を踏まえ、1分団2部を上限に部を集約する。
 担い手確保対策で、基本団員と機能別団員は55歳、団長と隊長・副隊長や女性分団員は60歳に、それぞれ定年を5歳延長する。
 女性分団の改称は、分団員の災害対応への注力を図るため、式典など公的行事やPR事業を担う人材確保が狙い。2009年度の新設から女性のみで活動し、普通救命講習の講師やイベントでの防災啓発などを担っている。体力の衰えなどを理由に消防活動に従事できなくなったベテラン団員らの経験を生かしたいという。
 12月からパブリックコメントで意見を募り、年度内の策定、来年度からの運用を目指す。
【加藤広宣】

 豊橋市消防本部は20日の市議会建設消防委員会で、地域防災力の中核を担う消防団の将来像を示した「豊橋市消防団ビジョン」の案を明らかにした。分団の条例定数削減や人材活用も視野に定年を5年延長するほか、女性分団を「広報・支援分団(仮称)」に改め、性別を限定しない活動を目指す。
 持続可能な組織構築と地域防災力のさらなる向上を目標に掲げた。加えて、組織再編▽消防団への加入促進▽消防団活動の適正化―の三つの取り組み方針を元に重点施策を盛り込んだ。
 組織再編の一つとして小学校区単位である分団の団員条例定数を現行17人から15人に減らす。本部は、平均出動人員や初期消火に必要なポンプ操法に要する編成人数5人を基本に、3交替での運用が可能な人数を算出した。
 分団・部の再編成では複数の部を置く17分団のうち9分団が欠員の状況を踏まえ、1分団2部を上限に部を集約する。
 担い手確保対策で、基本団員と機能別団員は55歳、団長と隊長・副隊長や女性分団員は60歳に、それぞれ定年を5歳延長する。
 女性分団の改称は、分団員の災害対応への注力を図るため、式典など公的行事やPR事業を担う人材確保が狙い。2009年度の新設から女性のみで活動し、普通救命講習の講師やイベントでの防災啓発などを担っている。体力の衰えなどを理由に消防活動に従事できなくなったベテラン団員らの経験を生かしたいという。
 12月からパブリックコメントで意見を募り、年度内の策定、来年度からの運用を目指す。
【加藤広宣】

消防団ビジョンで組織維持や防災力向上を図る
消防団ビジョンで組織維持や防災力向上を図る

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR