共働き子育てしやすい街、豊橋が2年連続3位

日経がランキング発表

　豊橋市は15日、日本経済新聞社と日経ＢＰ「日経ｘｗｏｍｅｎ（クロスウーマン）」による「共働き子育てしやすい街ランキング２０２３」で、２年連続全国３位になったと発表した。
　２０１５年から毎年続く調査。人口20万人以上の１５７自治体を対象に「子育て支援に関する制度に関する調査」を実施、その回答を元にランキングを決める。
　クロスウーマンのサイトによると、今年は認可保育所の待機児童にカウントされない「隠れ待機児童」の数や、自治体の未就学児数の増減などを新たに質問項目として加えた。また、自治体のダイバーシティ（多様性）推進の取り組みにも注目し、「自治体の首長部局に勤務する正規職員における女性割合」「議会の女性議員割合」を評価項目に加え、合計得点（１００点満点）で総合ランキングを作った。調査を受けた市子育て支援課によると、調査項目は毎年変動している。「豊橋市は基礎点が高く、新項目でもさらに上積みできた」と自負する。
　82点を獲得した豊橋市で評価されたのは①乳幼児の子育ての負担を軽減②第２子以降の子育ての経済的負担を軽減③女性キャリアを支援④男性の意識改革・ワークライフバランスの推進―としている。①は今年６月に導入した１回５００円の家事代行サービスを、④は今年７月からの男性従業員の育休取得促進のためのセミナー開催などを具体例として挙げた。
　ほかにも、「子育て環境や学びの場の整備」として、子連れ来庁者のためのキッズスペース設置（今年９月）▽南部地区市民館に「あそび場・まなび場」づくり（同８月）▽学校に行きづらさを感じる児童生徒のための「エールーム」設置（同４月）―などがある。
　１位は千葉県松戸市が84点を獲得して返り咲き。２歳以下の未就園児の世帯に独自アンケートを実施、地域による家庭支援に向けた事業をしている。２位は昨年５位だった宇都宮市だった。
　■浅井由崇市長のコメント
　市長就任以来、「人づくりＮｏ．１をめざすまちプロジェクト」を立ち上げ、子育て支援や教育の質確保、手厚い教育体制をつくっていくことに力を注いできた。さまざまな部局が連携して取り組んだことが評価され、２年連続で全国３位に選ばれたことは大変うれしい。今後も多くの方から「選ばれるまち」となるよう、全力を尽くします。
【山田一晶】