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田峯小児童が最後の子ども歌舞伎へ稽古に熱

稽古に励む児童ら=田峯農村環境改善センターで
稽古に励む児童ら=田峯農村環境改善センターで
竹とヒノキ材で組み上がった小屋掛け=田峰観音で
竹とヒノキ材で組み上がった小屋掛け=田峰観音で

11日に設楽で田峰観音奉納

 設楽町田峯の「田峰観音」伝統の奉納歌舞伎は、11日に開かれる。3月末で閉校するため、「田峯小児童による子ども歌舞伎」は今回が最後。本番前の稽古が続く。
 370年以上の歴史があるとされる。1654(承応3)年、日光寺の再建に伴い、地元の御林伐採が発覚。重罪を恐れた村人が「村内が3軒になるまで芝居を奉納します」と観音様に救済を願ったところ、時ならぬ大雪が代官の検分をはばんだと伝わる。地元の素人歌舞伎一座「谷高座」が毎年2月に上演する。
 現在田峯小の全校児童は2~6年の計5人。小学校は学校改編で4月に田口小と統合するため、3月末に閉校する。
 子ども歌舞伎は伝統芸能を継承しようと1979年から始まった。これまで1~2幕を演じてきたが「白浪五人男」で有名な「弁天娘女男白浪」が最後の演目となる。
 4日には通し稽古があった。児童は番傘を手に登場し、せりふや見えを切る動作などを確認した。長年指導する市川寿々女さんと市川美満寿さんが見守った。首領の日本駄右衛門役の6年竹下峻都さんは「しっかりと演じたい。頑張ります」と意気込んだ。
 座長の熊谷浩一さん(47)は「閉校で田峯小児童だけの歌舞伎は最後になる。習い事などで稽古の時間がとれないこともある。来年以降は少しでも子どもが参加できる演目を考えたい」と語った。
 「子ども歌舞伎」は午後3時半から。午前10時から子どもと大人の三番叟(さんばそう)、正午から大人の「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき) 熊谷陣屋の場」「釣女」を上演する。4年ぶりに境内に小屋を作り、観客席とする。
【安藤聡】

11日に設楽で田峰観音奉納

 設楽町田峯の「田峰観音」伝統の奉納歌舞伎は、11日に開かれる。3月末で閉校するため、「田峯小児童による子ども歌舞伎」は今回が最後。本番前の稽古が続く。
 370年以上の歴史があるとされる。1654(承応3)年、日光寺の再建に伴い、地元の御林伐採が発覚。重罪を恐れた村人が「村内が3軒になるまで芝居を奉納します」と観音様に救済を願ったところ、時ならぬ大雪が代官の検分をはばんだと伝わる。地元の素人歌舞伎一座「谷高座」が毎年2月に上演する。
 現在田峯小の全校児童は2~6年の計5人。小学校は学校改編で4月に田口小と統合するため、3月末に閉校する。
 子ども歌舞伎は伝統芸能を継承しようと1979年から始まった。これまで1~2幕を演じてきたが「白浪五人男」で有名な「弁天娘女男白浪」が最後の演目となる。
 4日には通し稽古があった。児童は番傘を手に登場し、せりふや見えを切る動作などを確認した。長年指導する市川寿々女さんと市川美満寿さんが見守った。首領の日本駄右衛門役の6年竹下峻都さんは「しっかりと演じたい。頑張ります」と意気込んだ。
 座長の熊谷浩一さん(47)は「閉校で田峯小児童だけの歌舞伎は最後になる。習い事などで稽古の時間がとれないこともある。来年以降は少しでも子どもが参加できる演目を考えたい」と語った。
 「子ども歌舞伎」は午後3時半から。午前10時から子どもと大人の三番叟(さんばそう)、正午から大人の「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき) 熊谷陣屋の場」「釣女」を上演する。4年ぶりに境内に小屋を作り、観客席とする。
【安藤聡】

稽古に励む児童ら=田峯農村環境改善センターで
稽古に励む児童ら=田峯農村環境改善センターで
竹とヒノキ材で組み上がった小屋掛け=田峰観音で
竹とヒノキ材で組み上がった小屋掛け=田峰観音で

カテゴリー:社会・経済

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