田原中「たはランティア」がムラサキウニ飼育成果発表
田原市立田原中学校のボランティアクラブ「たはランティア」のメンバー有志がムラサキウニの飼育に取り組んだ。このほど、活動成果の発表があった。
生徒会が「地域社会に役立てる学校を目指そう」を公約として掲げ、賛同した生徒たちの有志でつくる。地域でのボランティア活動のほか、海岸清掃などの環境保全、動物愛護募金や猫の保護活動にも取り組んでいる。
2022年度から取り組んでいる海の環境保全活動「田原水族館計画」の一環。海草の減少が進み、海中の岩肌がむき出しになる磯焼けの原因とされ、地域の海でとれる痩せたムラサキウニを育て、有効活用する方法を模索した。
発表会ではウニを捕ってきた地元漁師の山本啓統さん、魚介の出荷時などに使う海水を飼育用として提供した「丸佳水産」の中川佳久さん、ウニの陸上飼育の経験があり、方法などを教えた「伊良湖ホテル&リゾート」の森川敬一さんなど関係者を前に報告した。
昨年11月に1年生の有志で飼育実験のための特別チーム「うにうに隊」を結成したことに始まり、田原の名産のキャベツや菜の花、四つ葉のクローバーの三つを餌として与えたことや、冬休み中にあったウニの大量死はたまったアンモニアが原因であることを突き止めたことなどを発表した。
最後にハサミなどでウニを割って身入りを確認し、丁寧に身を取り出して試食した。今回の実験では、菜の花を与えたウニがもっとも身入りがよく、味も良かったと報告した。メンバーの石川栞那さんは「ウニの世話などを皆で協力してやったのが楽しかった。知っていたことを実験を通して実際に確かめられて勉強になった」と語った。
山本さんは磯焼けが進む地元の海や漁師の後継者不足を憂いている。「若い子たちが環境に興味を持ってくれてうれしい。大きくなった時、いろいろな方面で生かしてほしい」と話した。森川さんは「飼育を通して気付くことがあったと思う。この経験を大切にしてほしい」と語った。
【岸侑輝】
田原市立田原中学校のボランティアクラブ「たはランティア」のメンバー有志がムラサキウニの飼育に取り組んだ。このほど、活動成果の発表があった。
生徒会が「地域社会に役立てる学校を目指そう」を公約として掲げ、賛同した生徒たちの有志でつくる。地域でのボランティア活動のほか、海岸清掃などの環境保全、動物愛護募金や猫の保護活動にも取り組んでいる。
2022年度から取り組んでいる海の環境保全活動「田原水族館計画」の一環。海草の減少が進み、海中の岩肌がむき出しになる磯焼けの原因とされ、地域の海でとれる痩せたムラサキウニを育て、有効活用する方法を模索した。
発表会ではウニを捕ってきた地元漁師の山本啓統さん、魚介の出荷時などに使う海水を飼育用として提供した「丸佳水産」の中川佳久さん、ウニの陸上飼育の経験があり、方法などを教えた「伊良湖ホテル&リゾート」の森川敬一さんなど関係者を前に報告した。
昨年11月に1年生の有志で飼育実験のための特別チーム「うにうに隊」を結成したことに始まり、田原の名産のキャベツや菜の花、四つ葉のクローバーの三つを餌として与えたことや、冬休み中にあったウニの大量死はたまったアンモニアが原因であることを突き止めたことなどを発表した。
最後にハサミなどでウニを割って身入りを確認し、丁寧に身を取り出して試食した。今回の実験では、菜の花を与えたウニがもっとも身入りがよく、味も良かったと報告した。メンバーの石川栞那さんは「ウニの世話などを皆で協力してやったのが楽しかった。知っていたことを実験を通して実際に確かめられて勉強になった」と語った。
山本さんは磯焼けが進む地元の海や漁師の後継者不足を憂いている。「若い子たちが環境に興味を持ってくれてうれしい。大きくなった時、いろいろな方面で生かしてほしい」と話した。森川さんは「飼育を通して気付くことがあったと思う。この経験を大切にしてほしい」と語った。
【岸侑輝】