県内市町村職員の23年度給与水準

　県は、総務省がまとめた２０２３年の県内市町村職員の給与水準を示すラスパイレス指数＝ことば＝を公表した。54市町村平均の指数は99・１で前年より０・１ポイント下回り、国家公務員の水準を０・９ポイント下回っている。一方で名古屋市を除く県内37市の平均は99・５で、全国市平均を０・９ポイント上回った。16町村の平均は97・６で、全国町村平均を１・３ポイント上回った。
　名古屋市を除く市のラスパイレス指数の最高値は小牧市の１０１・２。最低値は豊橋市の96・０だった。町村の最高は豊山町の１００・１で、最低は豊根村の93・５だった。一方で地域手当を補正した場合、市の最高値は安城市の１０４・８、最低値は豊明市の93・５となる。また蒲郡市は補正前は１００・９だが、補正後は１０３・９と高くなる。町村の最高値は武豊町の１０２・６で、最低値は豊根村で変わらなかった。
　補正前ベースでみると、東三河では豊川市が最も高く１０１・０。ただ前年に比べ１・１ポイント下がっている。新城市は98・２、田原市は99・６だった。
【山田一晶】

ラスパイレス指数
　全地方公共団体の一般行政職の給料月額を同一の基準で比較するための指数。地方公務員の一般行政職の給料月額と国家公務員の行政職俸給表（一）の適用職員の俸給月額とを学歴別、経験年数別に国家公務員の職員構成で加重平均し算出する。国家公務員の俸給月額を１００とした場合の地方公務員の給料水準を指数で示す。