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豚熱乗り越え渥美農業高が初の黒豚飼育

豚のいなくなった豚舎を清掃する生徒ら=渥美農業高校で(提供)
豚のいなくなった豚舎を清掃する生徒ら=渥美農業高校で(提供)

 豚熱(豚コレラ)により昨年11月から豚の飼育を中止していた県立渥美農業高校(田原市)は20日、黒豚8頭を導入した。同校にとって黒豚の飼育は初めて。来年には、地元の銘酒「亀若」の焼酎粕(かす)入りの配合飼料も与え始め、ゆくゆくはブランド化を目指す。
 昨年2月、田原市内で豚熱が発生。同校でも予防のため、半年かけて豚約150頭を出荷して飼育頭数をゼロにした。計画していたこの黒豚生産と焼酎粕活用のプロジェクトも白紙になった。
 だが、市内の養豚農場でワクチン接種が始まり、再び黒豚を導入、焼酎粕も調達できることになった。すべての農場でワクチン接種が完了したことから、この日、ワクチン接種済みの繁殖用の雄2頭と雌6頭が長野県からやってきた。
 生徒たちはこれまでも出荷するために豚を肥育してきたが、豚熱発生後、校内にある豚舎への立ち入りが制限され、約1年ほど豚の世話ができない状態が続いていた。この日のため、豚舎を隅々まで清掃して受け入れ体制を整えてきただけに、生徒たちは「やっと来た」と期待に胸を膨らませていた。
 黒豚は一般に半年とされる出荷月齢が約8カ月で、出荷まで1年ほどかかるという。黒豚導入を機に、さらなる品質の向上を目指して動物科学部の部員らが、地元で栽培したサツマイモを使った焼酎「亀若」の焼酎粕を入れた飼料や、廃棄されるノリを与えるなどの実証実験を始める。
 特に焼酎粕は脂身のくちどけを良くする期待があり、来年4月頃から、配合飼料に加える焼酎粕の比率などを試行していく。
(飯塚雪)

 豚熱(豚コレラ)により昨年11月から豚の飼育を中止していた県立渥美農業高校(田原市)は20日、黒豚8頭を導入した。同校にとって黒豚の飼育は初めて。来年には、地元の銘酒「亀若」の焼酎粕(かす)入りの配合飼料も与え始め、ゆくゆくはブランド化を目指す。
 昨年2月、田原市内で豚熱が発生。同校でも予防のため、半年かけて豚約150頭を出荷して飼育頭数をゼロにした。計画していたこの黒豚生産と焼酎粕活用のプロジェクトも白紙になった。
 だが、市内の養豚農場でワクチン接種が始まり、再び黒豚を導入、焼酎粕も調達できることになった。すべての農場でワクチン接種が完了したことから、この日、ワクチン接種済みの繁殖用の雄2頭と雌6頭が長野県からやってきた。
 生徒たちはこれまでも出荷するために豚を肥育してきたが、豚熱発生後、校内にある豚舎への立ち入りが制限され、約1年ほど豚の世話ができない状態が続いていた。この日のため、豚舎を隅々まで清掃して受け入れ体制を整えてきただけに、生徒たちは「やっと来た」と期待に胸を膨らませていた。
 黒豚は一般に半年とされる出荷月齢が約8カ月で、出荷まで1年ほどかかるという。黒豚導入を機に、さらなる品質の向上を目指して動物科学部の部員らが、地元で栽培したサツマイモを使った焼酎「亀若」の焼酎粕を入れた飼料や、廃棄されるノリを与えるなどの実証実験を始める。
 特に焼酎粕は脂身のくちどけを良くする期待があり、来年4月頃から、配合飼料に加える焼酎粕の比率などを試行していく。
(飯塚雪)

豚のいなくなった豚舎を清掃する生徒ら=渥美農業高校で(提供)
豚のいなくなった豚舎を清掃する生徒ら=渥美農業高校で(提供)

カテゴリー:社会・経済 / 地域・教育

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