県内コロナ感染者 100人下回るも増加傾向

　県は20日、この日新たに新型コロナウイルスへの感染が判明したのは82人だったと発表した。７日連続で１００人を下回ったが、前日、前々日より増加した。大村秀章知事は引き続き、不要不急の行動自粛、高齢者らへの拡大防止、感染防止対策の徹底、県をまたぐ不要不急の移動自粛を呼びかけた。
　地域別では県所管が34人、名古屋市が46人、豊橋がゼロ、岡崎市、豊田市が各１人となっている。
　一方、19日に感染が判明した57人の地域別内訳は名古屋市が31人。東三河では、豊橋市で30代男性が、蒲郡市で40代男性が陽性と判定された。
　年代別では40代が最も多く12人。次いで70代が９人、20代が８人、50代が７人など。
　７月１日から８月19日の感染者の総数は３３７７人となった。20代は１２１５人で、割合は36・０％まで下がった。30代以下の割合は60・７％となっている。
　この期間の重症患者は37人、中等症は２４３人で、全体の８・３％。８月１～19日の患者総数２１００人のうち、重症、中等症の患者が占める割合は10・０％とさらに高くなっている。
　過去７日間の平均値でみる県の指標は、新規感染者数が72・７人、入院患者数が１３６９・３人、陽性率（18日まで）が11・１％、重症者数が14人となった。新規感染者数と入院患者数は「危険」（レッドゾーン）に、陽性率と重症者数が「厳重警戒」（オレンジゾーン）になっている。
　19日時点での入院患者は３３５人、入院調整中が30人、自宅療養が７１２人。施設入所が53人となった。死者は48人となっており、高齢者を中心に死亡例が増えている。
（後藤康之）