わたしの一票③ 経済

トマト農家　株式会社めぐりとまと代表
伊藤充治さん（53）

　農業の世界では多くのパートが働いています。今、時給が徐々に上昇していますが、農業経営に影響が出始めています。そこで提案したいのが農家への時給に対する助成です。
　農家での仕事は肉体労働の面があるので、高齢者にはつらい仕事です。このまま時給が１０００円を超えるような状況になると、労働力とのバランスで雇用が難しくなることが考えられます。
　年齢が高い人を雇用した場合、時給の一部を行政が負担してくれれば、高齢者が生き生きと働き続けることができ、農業支援にもつながります。高齢化社会が進展する中、必要なことだと思います。
　もう一つは法人化への支援です。家族経営をしている農家は今後、高齢化で担い手が引退し、廃業に追い込まれるケースが増えそうです。これを回避するためには、大規模経営に適した法人の農家を増やし、廃業した農家の土地を引き受けてもらいます。
　現在の補助金制度では、法人化のメリットが少なく、家族経営に手厚くしている側面もあります。法人化に誘導するような政策を期待します。

ポーラ豊橋みなみグランドグループオーナー
本多晃啓さん（50）

　私たち小売業は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、疲弊している店が多いのが現状です。きめ細かな対応で商店主たちの支援をお願いします。商店街に元気がなくなれば、豊橋全体が沈んでしまします。
　コロナ禍の中、テレワークが普及しています。豊橋は新幹線を使えば東京まで１時間余で行けるので、生活満足度のランキングも高くとても住みやすい。これを全国に発信し、１人でも多くの人に移住してもらえるような政策の実行も期待しています。
　豊橋だけの発展だけでなく、東三河全域の発展も重要です。そのために東三河広域連合の強化が必要だと考えます。人口減少社会が到来し、各自治体がきめ細かな対応をしながら、連携して東三河全体で政策を進めていくことが、これまで以上に重要になります。
　市町村をまたがる道路整備など、広域連合ができる仕事は多岐にわたると思います。豊橋市がリーダーとなって、東三河の発展に寄与してほしいと願います。

通訳案内士（英語）
尾嵜悌之さん（47）

　まだ誰に投票するか決めていないが、選挙には行くつもり。豊橋の中心市街地の発展に独自のアイデアを採用してほしい。また、子育てしやすい環境を整備し、困っている人を庶民目線で助ける政策を期待する。

長坂公認会計士事務所代表
長坂源太郎さん（49）

　新型コロナウイルス禍をどのように乗り切るのかというリスクマネジメントが大切。市民の命を守る方法、考えを参考にして投票したい。コロナの影響で経済が落ち込んでおり、廃業する企業が見受けられる。ベンチャー企業の起業をサポートしていく政策に期待したい。

老津校区自治会長
金澤良孝さん（68）

　誠実な人柄の候補者に投票すると決めている。渥美半島の利便性を高めるという目的に向かって、渥美半島縦貫道の建設を進めていただきたい。また、コロナ禍で打撃を受けている花き農家をはじめ、農業従事者への支援をこれまで以上に期待している。

三の輪ゴルフ社長
伊藤光男さん（73）

　親しみやすくて庶民の声を実現してくれる候補者に投票したい。豊橋は、かつて県下で人口が第２位だったが、今は下がっている。人口を増やす政策を期待している。若者が定住し、住みやすいまちになるよう、尽力していただきたい。