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県が新城にICT活用の閉鎖型採種園整備

県森林・林業技術センター内に整備された閉鎖型採種園の内部=新城市で(提供)
県森林・林業技術センター内に整備された閉鎖型採種園の内部=新城市で(提供)
灌水制御盤と液体肥料
灌水制御盤と液体肥料

 県は、スギ、ヒノキなど豊富な森林資源を持続的に活用していくため、ICTを活用した液体肥料自動供給システムによる、閉鎖型採種園を新城市上吉田乙新多の県森林・林業技術センター内に整備した。
 県内のスギ、ヒノキの人工林の多くが、木材として本格的に利用できる時期を迎えており、県ではこの豊富な森林資源を持続的に活用していくため、「伐(き)る・使う→植える→育てる」循環型林業の推進に取り組んでいる。
 完成した閉鎖型採種園は、この循環型林業にあわせ、成長が早く、下刈りなどの保育経費が軽減でき、自分の世代で伐採し収益が見込める「エリートツリー」や、ほとんど花粉を出さない「少花粉ヒノキ」などといった新しい苗木を育てるために整備した。
 完成したのは、少花粉ヒノキ閉鎖型採種園(規模7・2㍍×16㍍)2棟▽スギエリートツリー閉鎖型採種園(同)1棟▽ヒノキエリートツリー閉鎖型採種園(同)1棟▽花粉採種及び種子乾燥施設(同)1棟の計5棟。
 閉鎖型採種園の特徴は、外部花粉の混入が防げることから同じ品種同士を確実に交配させることができるので、エリートツリーや少花粉の効率的な取水生産が期待できる。
 また、林業用種子生産では全国初となるICTを活用した液体肥料自動供給システムを導入。土壌水分センサーなどの測定値に応じて、採種用の母樹に必要な水分や液体肥料を与えることができる。パソコンやスマートフォンでの遠隔監視や遠隔操作ができるのが特徴。
 県では、「閉鎖型採種園の運用はまだ全国的に始まったばかり。採種用母樹の管理方法や種子生産技術の蓄積がほとんどないため、今後は関係機関と連携して人工交配技術の開発などを進め、効率的な種子生産を行っていきたい」としている。
(後藤康之)

 県は、スギ、ヒノキなど豊富な森林資源を持続的に活用していくため、ICTを活用した液体肥料自動供給システムによる、閉鎖型採種園を新城市上吉田乙新多の県森林・林業技術センター内に整備した。
 県内のスギ、ヒノキの人工林の多くが、木材として本格的に利用できる時期を迎えており、県ではこの豊富な森林資源を持続的に活用していくため、「伐(き)る・使う→植える→育てる」循環型林業の推進に取り組んでいる。
 完成した閉鎖型採種園は、この循環型林業にあわせ、成長が早く、下刈りなどの保育経費が軽減でき、自分の世代で伐採し収益が見込める「エリートツリー」や、ほとんど花粉を出さない「少花粉ヒノキ」などといった新しい苗木を育てるために整備した。
 完成したのは、少花粉ヒノキ閉鎖型採種園(規模7・2㍍×16㍍)2棟▽スギエリートツリー閉鎖型採種園(同)1棟▽ヒノキエリートツリー閉鎖型採種園(同)1棟▽花粉採種及び種子乾燥施設(同)1棟の計5棟。
 閉鎖型採種園の特徴は、外部花粉の混入が防げることから同じ品種同士を確実に交配させることができるので、エリートツリーや少花粉の効率的な取水生産が期待できる。
 また、林業用種子生産では全国初となるICTを活用した液体肥料自動供給システムを導入。土壌水分センサーなどの測定値に応じて、採種用の母樹に必要な水分や液体肥料を与えることができる。パソコンやスマートフォンでの遠隔監視や遠隔操作ができるのが特徴。
 県では、「閉鎖型採種園の運用はまだ全国的に始まったばかり。採種用母樹の管理方法や種子生産技術の蓄積がほとんどないため、今後は関係機関と連携して人工交配技術の開発などを進め、効率的な種子生産を行っていきたい」としている。
(後藤康之)

県森林・林業技術センター内に整備された閉鎖型採種園の内部=新城市で(提供)
県森林・林業技術センター内に整備された閉鎖型採種園の内部=新城市で(提供)
灌水制御盤と液体肥料
灌水制御盤と液体肥料

カテゴリー:社会・経済

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