文字の大きさ

ワクチン接種急ぐ医療従事者

月末にもほぼ接種を終える見込みのハートセンター=大山町で
月末にもほぼ接種を終える見込みのハートセンター=大山町で
ワクチン接種急ぐ医療従事者

豊橋ハートセンターは病院あげて月末にも完了へ

 新型コロナウイルスワクチンの医療従事者への接種開始から2カ月が過ぎた。県全体27万人のうち接種を終えたのは2割弱で、まだ時間はかかりそうだ。そんな中、豊橋ハートセンター(大山町)は病院あげての体制で月末にもすべての人に接種を終える見通しだ。鈴木孝彦院長は「スピードが肝心。最優先事項」と切迫感を募らせる。 医療従事者向けの接種は県主導で、豊橋医療センターや市民病院なと拠点となる四つの医療機関で対象者を割り振っている。ハートセンターは南部の214施設、2180人の接種会場だ。
 同院はワクチンが届いた今月14日から、1階の特設会場で接種を開始した。医師や薬剤師、看護師らを常時10人以上配置して、午後の約2時間を使って1日250人近くに接種した。ここ数日は休日返上の体制だ。
 ワクチン一瓶で約6人接種できる。6の倍数で接種者を集めるなど、消費効率を高めるよう気を配った。
 「最後に3人残った時には、関連施設から歯科医師らを呼んで人数を合わせた」と鈴木院長。日常の診療でも、急ぐ治療を優先させるなど、可能な限りワクチン接種に人員を割いた。
 市では、かかりつけ医療機関での個別接種を中心に接種の日程を組んでいる。同院は外来など約1万5000人の患者を抱える。
 鈴木院長は「通常なら3カ月はかかる。スピードアップに効率化は欠かせないが限度がある。個別にこだわらず、集団接種の機会を増やすことも必要では」と説く。
 一般高齢者への接種が始まれば、電話かウェブシステムを使っての予約となる。同院では医療従事者の接種に医師会で導入する予約システムを使い、一般向けに備え事前のシミュレーションを実施している。
 高齢者にもスマートフォンが普及した。「スマホが使えれば容易だ。不慣れなら家族の手助けの必要性を周知すべきだ」という。
 23日には施設入所の高齢者へ優先接種が始まったばかり。5月中旬から80歳以上と79歳以下へ段階的にクーポンが配布される。鈴木院長は感染力の強い変異株がまん延すれば接種日程にも影響する。医療関係者の結束が必要」と話す。
【加藤広宣】

豊橋ハートセンターは病院あげて月末にも完了へ

 新型コロナウイルスワクチンの医療従事者への接種開始から2カ月が過ぎた。県全体27万人のうち接種を終えたのは2割弱で、まだ時間はかかりそうだ。そんな中、豊橋ハートセンター(大山町)は病院あげての体制で月末にもすべての人に接種を終える見通しだ。鈴木孝彦院長は「スピードが肝心。最優先事項」と切迫感を募らせる。 医療従事者向けの接種は県主導で、豊橋医療センターや市民病院なと拠点となる四つの医療機関で対象者を割り振っている。ハートセンターは南部の214施設、2180人の接種会場だ。
 同院はワクチンが届いた今月14日から、1階の特設会場で接種を開始した。医師や薬剤師、看護師らを常時10人以上配置して、午後の約2時間を使って1日250人近くに接種した。ここ数日は休日返上の体制だ。
 ワクチン一瓶で約6人接種できる。6の倍数で接種者を集めるなど、消費効率を高めるよう気を配った。
 「最後に3人残った時には、関連施設から歯科医師らを呼んで人数を合わせた」と鈴木院長。日常の診療でも、急ぐ治療を優先させるなど、可能な限りワクチン接種に人員を割いた。
 市では、かかりつけ医療機関での個別接種を中心に接種の日程を組んでいる。同院は外来など約1万5000人の患者を抱える。
 鈴木院長は「通常なら3カ月はかかる。スピードアップに効率化は欠かせないが限度がある。個別にこだわらず、集団接種の機会を増やすことも必要では」と説く。
 一般高齢者への接種が始まれば、電話かウェブシステムを使っての予約となる。同院では医療従事者の接種に医師会で導入する予約システムを使い、一般向けに備え事前のシミュレーションを実施している。
 高齢者にもスマートフォンが普及した。「スマホが使えれば容易だ。不慣れなら家族の手助けの必要性を周知すべきだ」という。
 23日には施設入所の高齢者へ優先接種が始まったばかり。5月中旬から80歳以上と79歳以下へ段階的にクーポンが配布される。鈴木院長は感染力の強い変異株がまん延すれば接種日程にも影響する。医療関係者の結束が必要」と話す。
【加藤広宣】

月末にもほぼ接種を終える見込みのハートセンター=大山町で
月末にもほぼ接種を終える見込みのハートセンター=大山町で
ワクチン接種急ぐ医療従事者

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR