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猫遺棄の疑いで豊橋署に告発する手続き

会見する堀岡さん(中央ら)=豊橋市役所で
会見する堀岡さん(中央ら)=豊橋市役所で

 新しい飼い主に引き取られたはずの9匹の猫が一斉に行方不明になり、元の飼い主が猫の返還と損害賠償を求めている「里親詐欺訴訟」に関連し、原告の男性が、被告の女性ら2人を動物愛護法違反(遺棄)の疑いで豊橋署に告発する手続きに入った。原告らが18日、記者会見して明らかにした。
 男性は豊橋市前田南のレストラン経営堀岡宏充さん(61)。昨年4月、猫を引き取ったり仲介したりした女性4人を相手取り、名古屋地裁豊橋支部に提訴し、現在係争中だ。告発の対象となったのは、4人のうちの蒲郡市の1人と、詳細な住所が分からなかったため、訴訟の対象外だった豊川市の女性。
 堀岡さんらによると、蒲郡市の女性は豊川市の女性と共謀し昨年12月1日頃、蒲郡市形原町の双太山公園で、イシマツという雄猫を遺棄したとしている。また、2019年6月頃、同市の自宅周辺で5匹の猫を遺棄したとしている。
 「里親詐欺訴訟」での堀岡さんらの主張によると、計6匹の猫は19年5月、別の被告が仲介し、告発された2人が引き取ったとしている。
 堀岡さんと地域猫活動を続ける市民団体「命にやさしいまちづくり ハーツ」の古橋幸子代表はチラシを配って行方不明になった猫を捜していた。イシマツはチラシを見た人からの通報で昨年12月、保護された。色柄や性格などからイシマツと特定された。本来いたはずの場所から20㌔以上離れたところで、行方不明になってから1年以上が経過していた。
 計9匹の猫はいずれも捨てられた可能性が高い。訴訟の原告代理人を務める菊地令比等弁護士はこのうちの6匹に絞って告発するのは「慎重を期した結果」としている。告発状の写しを受け取った豊橋署は今後、内容を精査して受理するかどうかを決める。一方で堀岡さんは「猫さえ無事ならいいと被告に呼びかけたが応じないので警察の力を借りることにした。早く猫を見つけたい」と訴えた。
 改正動物愛護法(2020年6月施行)は、遺棄について、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」と重くなった。
【山田一晶】

 新しい飼い主に引き取られたはずの9匹の猫が一斉に行方不明になり、元の飼い主が猫の返還と損害賠償を求めている「里親詐欺訴訟」に関連し、原告の男性が、被告の女性ら2人を動物愛護法違反(遺棄)の疑いで豊橋署に告発する手続きに入った。原告らが18日、記者会見して明らかにした。
 男性は豊橋市前田南のレストラン経営堀岡宏充さん(61)。昨年4月、猫を引き取ったり仲介したりした女性4人を相手取り、名古屋地裁豊橋支部に提訴し、現在係争中だ。告発の対象となったのは、4人のうちの蒲郡市の1人と、詳細な住所が分からなかったため、訴訟の対象外だった豊川市の女性。
 堀岡さんらによると、蒲郡市の女性は豊川市の女性と共謀し昨年12月1日頃、蒲郡市形原町の双太山公園で、イシマツという雄猫を遺棄したとしている。また、2019年6月頃、同市の自宅周辺で5匹の猫を遺棄したとしている。
 「里親詐欺訴訟」での堀岡さんらの主張によると、計6匹の猫は19年5月、別の被告が仲介し、告発された2人が引き取ったとしている。
 堀岡さんと地域猫活動を続ける市民団体「命にやさしいまちづくり ハーツ」の古橋幸子代表はチラシを配って行方不明になった猫を捜していた。イシマツはチラシを見た人からの通報で昨年12月、保護された。色柄や性格などからイシマツと特定された。本来いたはずの場所から20㌔以上離れたところで、行方不明になってから1年以上が経過していた。
 計9匹の猫はいずれも捨てられた可能性が高い。訴訟の原告代理人を務める菊地令比等弁護士はこのうちの6匹に絞って告発するのは「慎重を期した結果」としている。告発状の写しを受け取った豊橋署は今後、内容を精査して受理するかどうかを決める。一方で堀岡さんは「猫さえ無事ならいいと被告に呼びかけたが応じないので警察の力を借りることにした。早く猫を見つけたい」と訴えた。
 改正動物愛護法(2020年6月施行)は、遺棄について、「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」と重くなった。
【山田一晶】

会見する堀岡さん(中央ら)=豊橋市役所で
会見する堀岡さん(中央ら)=豊橋市役所で

カテゴリー:社会・経済

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