蒲郡出身の大倉さん JFAアカデミー今治に入団

　蒲郡市形原町出身の大倉光藍（みらん）さん（13）がこの春、日本サッカー協会（ＪＦＡ）による女子選手の育成組織「ＪＦＡアカデミー今治」（愛媛県今治市）に入団した。海外で武者修行も経験した積極性で、将来は日本女子代表「なでしこジャパン」入りを目指す。
　ＪＦＡアカデミー今治はＪＦＡと今治市が連携し、中学３年間を対象とする教育機関。寄宿舎で生活しながら平日は近隣の今治市立朝倉中学校に通学し、授業後は練習。週末は元日本代表監督の岡田武史さんが代表を務めるＦＣ今治のジュニアレディースでボールを追い掛ける。
　セレクションを受けて狭き門をくぐった大倉さんは「今よりもっと成長するためにたくさんのことに挑戦し、もっと自分を磨いていきたい。夢である日本代表になりたいです」と意気込む。
　３月までは岡崎市などを拠点とする少年サッカーの強豪ＦＣヴェルダンに所属しながら、欧州のクラブでプレー経験のある元プロ選手、加藤康弘さん（35）が蒲郡市で主宰する加藤フットボールアカデミーＬｅｇに通った。
　昨年３月には加藤さんが現役時代を過ごしたポーランドへサッカー留学。10日間、現地の人工芝でボールを蹴り、学校で授業も受けた。滞在中のプランは加藤さんが立てたが、たった一人で海を渡り、言葉も通じなかった。心配した加藤さんに大倉さんは「何とかなったよ」と振り返った。
　自ら道を切り開く教え子に、加藤さんは「信念をぶらさず、サッカー人生を謳歌（おうか）してほしい。地元蒲郡の子の光になって」と期待する。
（由本裕貴）