来月11日から鐘馗の絵を無料配布
蒲郡市相楽町の「不動院」は、寺を訪れた人に疫病退散の神様、鐘馗(しょうき)=ことば=の絵を10月11日から無料で配る。
700年間、火によって災いと汚れを浄化する寺として、住職が山伏姿で護摩をたき、家内安全などを祈願している。
例年10月には住職らによる「火渡り」の神事が開かれているが、新型コロナウイルスの影響により昨年同様に今年も中止となった。代わりに、護摩たきだけの月例祭として開く。
不動院の責任役員の小笠せつ子さん(71)は「新型コロナで苦しんでいる人や困っている人を元気づけたい」との思いで、鐘馗の絵と由来を書いた紙を配ることにした。
唐代の皇帝玄宗が病気になって高熱で寝ていた時に、夢の中に鐘馗が現れ、悪鬼を退治して病を治した。それ以降、玄宗は厄災をはらう守り神として鍾馗を祭った。
11日から寺を訪れた人に無料で紙を配る。小笠さんは「家の玄関に飾って、入り口でコロナや疫病などを防いでほしい」と話した。
【林大二朗】
=ことば=鍾馗
中国で広く信仰された厄よけの神。唐の玄宗皇帝が病の床にあった際、夢の中に大きな鬼が現れて、いたずらしていた小鬼を退治した。大鬼は「鍾馗」と名乗り、科挙に落第したことを恥じて死んだと言う。「もし自分を手厚く葬ってくれるならば、天下の害悪を除いてやろう」と言った。目が覚めて病の癒えたことを知った玄宗は画家に鍾馗の姿を描かせ、門に張り出して邪鬼悪病よけにするようになった。日本には室町時代頃に伝わった。
蒲郡市相楽町の「不動院」は、寺を訪れた人に疫病退散の神様、鐘馗(しょうき)=ことば=の絵を10月11日から無料で配る。
700年間、火によって災いと汚れを浄化する寺として、住職が山伏姿で護摩をたき、家内安全などを祈願している。
例年10月には住職らによる「火渡り」の神事が開かれているが、新型コロナウイルスの影響により昨年同様に今年も中止となった。代わりに、護摩たきだけの月例祭として開く。
不動院の責任役員の小笠せつ子さん(71)は「新型コロナで苦しんでいる人や困っている人を元気づけたい」との思いで、鐘馗の絵と由来を書いた紙を配ることにした。
唐代の皇帝玄宗が病気になって高熱で寝ていた時に、夢の中に鐘馗が現れ、悪鬼を退治して病を治した。それ以降、玄宗は厄災をはらう守り神として鍾馗を祭った。
11日から寺を訪れた人に無料で紙を配る。小笠さんは「家の玄関に飾って、入り口でコロナや疫病などを防いでほしい」と話した。
【林大二朗】
=ことば=鍾馗
中国で広く信仰された厄よけの神。唐の玄宗皇帝が病の床にあった際、夢の中に大きな鬼が現れて、いたずらしていた小鬼を退治した。大鬼は「鍾馗」と名乗り、科挙に落第したことを恥じて死んだと言う。「もし自分を手厚く葬ってくれるならば、天下の害悪を除いてやろう」と言った。目が覚めて病の癒えたことを知った玄宗は画家に鍾馗の姿を描かせ、門に張り出して邪鬼悪病よけにするようになった。日本には室町時代頃に伝わった。