事業継続には「顧客との信頼」不可欠

100年超企業対象に帝国データバンク調査

帝国データバンクが、業歴が１００年を超える企業にアンケート調査をした結果、73・８％が事業を継続できた理由として「取引先・顧客との信頼関係」を挙げた（複数回答）。「時代に合わせた事業内容・構成の変化」（64・５％）と続いており、変化をいとわず、顧客に新たな価値を提供し続けることで信頼を獲得してきた企業の姿がうかがえる。
　１０９０社が回答した。主力事業について「創業事業が主力」は50・０％、「創業事業の応用・派生」が39・２％、「創業事業とはほとんど異なる」が10・７％。半数は、創業時から事業内容を変化させているが、創業事業が主力とする企業も、時代に合わせて製品の改良や新しい売り方への取り組みを続けていることが多い。こうした「変化する力」が、事業を長く継続させるために欠かせない要素という。
　今後、積極的に取り組みたいと考えることは、「新製品・商品・サービスの開発」が38・０％と最も多かった（複数回答）。続いて「ＳＤＧｓ経営への取り組み」（32・７％）、「組織改編や業務プロセスの改善」（30・１％）、「新規事業への進出」（27・２％）の順となっている。帝国データバンクは「こうした姿勢が『勝ち残る企業の条件』」と分析している。

豊橋でオーテック65周年式典

　エネルギー関連事業「オーテック」（豊橋市神野新田町）は５日、「ホテルアソシア豊橋」で、創業65周年記念式典と創業者の彦坂守相談役の米寿を祝う会を開いた。大村秀章知事をはじめ、地元選出の国会議員、東三河５市長ら多くの人が参列した。
　１９５７（昭和32）年、彦坂相談役が23歳で薪炭業「彦坂商店」として創業。建設業、自動車関連事業にも進出し、２０１９年にホールディングス体制に移行した。企業精神は「街の酸素になりたい」。
　この日は彦坂相談役の誕生日。大村知事は、その長寿を祈念しつつ同社に対して「次の70年、80年、そして１００年と、地域を盛り上げる企業として成長し続けてほしい」とあいさつした。
　彦坂彰一社長は「会社が続いてきたのは多くの人の支援のたまもの。グループ社員一丸となって多角的、多面的な事業展開に取り組んでいく」と述べた。
　オーテックは５市に対し、屋外ソーラー時計を寄贈、各市から感謝状が贈られた。イメージソング「この街で」の発表もあった。
【山田一晶】